今回は、生活シミュレーションRPG『ハーヴェステラ』のレビューを書いていきます。
ゲームと言えばストーリー重視のうみぴよにとっては、とても満足度の高いゲームでした!
ハーヴェステラの基本情報
タイトル | HARVESTELLA(ハーヴェステラ) |
プラットフォーム | Nintendo Switch・Steam |
発売日 | 2022年11月4日(Steamは11月5日) |
クリアしてのネタバレ無しレビュー
Steam版でクリアして、実績まで全部コンプリートしたうみぴよが、ゲームの全体的なレビューを語ります。
できる限りネタバレが無いように配慮したつもりですが、一部の説明やスクリーンショット(写真)などにゲーム内の情報が載っている可能性がございますのでご了承ください。
グラフィック
世界や街並み、ダンジョンはとても綺麗。
私は『ポケモンスカーレット』をやった後だったので、尚のこと「この世界、滅茶苦茶美しいね!!」となりました。
キャラクターの立ち絵はとても美麗でかわいくて、料理のイラストも物凄くおいしそう。
山菜かき揚げのせざるうどんは見た瞬間食べたい欲求が膨れ上がり、現実世界でかき揚げを食べに行ったほど。
一方登場人物の動きなどはやや古めの印象。『トトカク』というペットを撫でる時、主人公の身体がペットにめり込むのはちょっと気になりました。
ただ、グラフィックをこれ以上綺麗にしてロード時間が長くなるくらいなら、このクオリティで充分です。
Steamだからというのはあるかもしれませんが、何か失敗してやり直したい時に、タイトルに戻ってから前のデータをロードし直すのが爆速で嬉しい!他のゲームもこれくらい早いといいのに。
音楽
『椎名 豪』さんが手がける音楽、とっても豪華で素敵でした。
「これ、ストーリーの盛り上がりで流れてもおかしくないよね」というような情緒たっぷりな音楽がダンジョンに使われていたり。
自宅の音楽も町の音楽もじんわり染みる名曲で、釣りなどをしながら浸ることができました。
あ、キャラクターボイスは、ストーリーの中では出てきません。戦いの時にかけ声で使われるくらいです。
この点は好みが分かれるかも知れません。
私はボイス無しで全く問題なしです。文字でセリフをぱっと読んじゃうタイプなので。
ストーリー
ストーリーはとても良かったです!
特に4章辺りから、どんどん先が気になる展開になっていきました。
設定や話の流れをうまく使って、とても丁寧に描いていると思います。
雰囲気だけのストーリーでは無いです。でも雰囲気も凄く良いです!
最初の方に出てきた意味がわかりづらい情報をそのままにせず、後からちゃんと回収しているのも好印象です。ストーリーの最後もちゃんと納得いく着地をしました。
用語が少し難しめなところはありますが、簡単に纏めてくれているので細かいところはわからなくても大丈夫。
サブクエストやキャラクタークエストで世界が深掘りされていて、穏やかにこの世界が好きになっていく感じがあります。思ったよりコミカルな部分も多く、くすっとさせられたり、逆に意外な重い展開で終わるサブクエストもあったり、ひとつひとつ手を抜いていないなと思いました。
選択肢は殆ど意味を成さないもの(どちらも同じ意味だったり、二つの選択肢を合わせて主人公の気持ちを表していたり)でしたが、たまにツッコミ待ちの選択もあって面白いです。
生活シミュレーション
生活シミュレーション部分も、程よい塩梅。
時間に追われると言っている方もいらっしゃいますが、個人的には何日までにやらないといけないこと、というのが殆ど無い(季節ごとの作物を育てるくらい。季節だって待てば巡ってくる)ので、ペース配分は個人に任されている、といったところです。
ただ、自分のペースを把握するまでが少し大変かもしれません。
ストーリー攻略を重視するなら、眠くなってステータスが落ちる夜10時ギリギリまでダンジョンを攻略した方がいいし、畑仕事をどんどん進めたいならダンジョンはホント少しづつで大丈夫。日にちが進めば作物も成長しますから。
基本、朝畑仕事をして、足りない種を買って植えて、そのままダンジョン攻略(またはサブクエスト)に行って、チェックポイント(近道やセーブポイント)を一つか二つ解放したら帰って、荷物整頓して寝る、ぐらいの生活ならそんなに慌ただしく無いかなと思いました。
本当は夜中2時まで起きておけますが、そんなこと知らなかった私は最初、「眠くなってきた…」と言われる夜10時ごろには寝ていました。それでも十分生活は回るのです。
戦闘
戦闘は、やはりもう少し何とかなったのではという気もします。
基本敵の攻撃は避けられない(たまに避けられる攻撃もあるけど)ので、その時できる一番強めの攻撃を連打するだけ、回復はお腹に溜まらないジュースをがぶ飲み、という感じです。家族がやっているFF7Rを横目で見ながら、同じスクエニなのに……と苦笑しました。
ただ、ゲームデザイン上、畑仕事(作物で作る料理やドリンク)に重点を起きたくて、ダメージを敢えて受けやすい仕様にしてるのかもな、とも思いました。
料理は1~2つ、ジュースはがぶ飲みという戦法は、制作者の意図するところなのかもしれません。
あと、私はアクションゲームが壊滅的に苦手なので、実はこの「ジュースさえあれば何とかなる」仕様はとても助かりました。
できれば、もっと爽快感のある攻撃方法があると良かったね。それこそ、特別な料理を食べないと使えない大技とかがあれば。
スタミナ(リソース管理)
あとは、スタミナという概念。ハーヴェステラでは、畑仕事から敵への攻撃まで、行動ほぼ全てで「スタミナ」を消費します。
まあ、ダッシュでスタミナが減るのは少し不便ではありますね。
でも、少しでもお腹が満たされていれば、スタミナは自然回復していきます。なので、牧草なりクールベリーなり、安くてお腹が満たされるものを食べておけばそんなに困ることは無かったです。
牧草は食事効果が半分になっちゃうので、食事でHPを回復したいダンジョンでは注意!
あと、初期はダッシュという概念は無いものだと思って(無理矢理思い込んで)プレイしていました。それでも滅茶苦茶遅い訳では無いので、なんとかなります。
ダンジョン攻略中はそれで良かったのですが、素材集めの為にダンジョンを周回している時は、流石にダッシュが欲しくなりますね。まぁスタミナが回復する食事などもあるので、上手く使えばそんなに辛いことは無かったです。
まとめ
総合的に、買って良かったです!
体験版配信前の期待を十分に上回ってくれました。
色々なレビューを見ていると微妙なところも沢山書かれていますし、実際に微妙な部分も多々あるのですが、実際にやってみるとストーリーを中心とした絶妙なゲーム性にハマって抜け出せなくなります。
基本はストーリーエンディングまでをゴールにするのがいいと思います。エンディング後の色々は、この世界が好きになっていたら続ければ良いのかな、と。
かくいう私は130時間以上遊んでレベルもMAXになり、コンプリート(Steamの実績も、図鑑も、ゲーム内の銅像も)しちゃってる訳なので、同じように「ハマる人にはハマる」こと間違いなしです!